TNDaddyの徒然ギターブログ

ギターにつぎ込んだ金額はいざ知れず、いまだにその額は増える一方です

Fuchs Overdrive Supreme HRM

Kemperもあるんですけど、生アンプも持ってるんです。

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今回はHRMといってODセクションの後に3バンドEQがついて微調整が効くのでより細かいセッティングが出来るアンプとのこと。

 

実はDumble系は4台目でどれもとても素直で扱いやすいイメージでした。

 

が、久々に鳴らしてみて思ったのが

 

「めちゃくちゃ癖が強い」

 

「こういう音が出したい」「こんな音が出るだろうな」というところの近くまではいくんですけど、なかなか近づけない。

 

EQはミニスイッチ、通常の3BandEQとパッと見はシンプルですがPuch/Pullになっていたり多機能でなかなか掴みどころがないんですよね、

 

ミニスイッチ一つ動かすだけでEQ含め全てが影響される感じ。

 

自分の腕がついてきていないというのもあるんですけど、自分がこのアンプに求める音に近づくようにセッティングするのではなく、アンプに導かれる感じがするんです。

 

ただ癖が強すぎて導き方が凄く雑。

 

クリーンの音は癖のない非常に素直なトーンなのに対し、ドライブモードの癖が凄い笑

 

クリーンの音をベースに歪みが乗っかっているので立ち上がりなどは非常に速く、そこまで深く歪んだ感じがしないのに驚異的なサスティンだったりと、ハイゲインアンプを多用してきた人からすると感覚と出音のズレが大きいです。

 

ハードロックというよりは所謂ブラウンサウンドくらいまでが限界っぽい感じ。それ以上の音を出そうとすると別のエフェクターを使用した方がよさそうですね。

 

50wのアンプですがとんでもなく音が大きいので、ある程度音量を稼げれる環境で使用すればもう少し明確にスイートスポットが見つかるかもしれません。

 

深く歪んでズンズンギンギンさせるのではなく、クリーンでもドライブでもあくまでギターの音を忠実にというのが前面に押し出された音色なのでMateus Asatoとかが弾いてそうな印象笑

 

少しプッシュしてくれるようなブースターとか、そういったのと合わせれば上記のような玄人好みなトーンを奏でるいい武器になると思いますし、直接プラグインの状態でも自身のギターの腕を磨くのには凄くいいアンプだと思います。

Gibson Historic Collection 1954 Les Paul Mod完成

工房に出していた2003年製ヒスコレのModが完了したのを書いてなかったですね。

 

ポジションマークをビンテージに変更と、P-90からハムバッカーへザグリの変更を行いました。

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当初はただザグリだけやってもらって、パーツはそこそこ流用でいいかなと思っていたのですがよくよく考えてみるとポットの抵抗値とかもハムバッカーに合わせて変更しないといけません。

 

P.Uだけでなくエスカッションやら配線やら色々揃える必要があり思った以上に出費がありました笑

 

Modが終わって最終確認のところで発送時にはなかった塗装の剥がれが見つかったので、そのままタッチアップをしてもらうことに。

 

それでも段差感は少し残ってしまい、工房の費用負担でトップのリフィニッシュを提案してもらいました。

 

今回の一件があったとしてもどこよりも信頼のおけるリペアマンさんであることには変わりないので、無駄に長引かせることも今後頼みにくくなることも避けるためにお互いメリットがある形で着地点となりました。

 

さてギターはどうかというと、

 

少し男前な感じになった気がしますね笑

 

音はどうかというと、ラップアラウンドテールピースによるダイレクトな鳴りと長いサスティンはそのまま(いや、むしろ増えた感じもする)ハムバッカーのニュアンスが加わって最高にいい音です。

 

P.Uは出力のかなり低いものなので当たり前ですが、レスポンスは超良好で、プレーン弦の滑らかさから巻き弦の力強さまでしっかりアプトプットしてくれます。

 

ここまで良くなると思っていなかったので、感動しました笑

 

完全にメインになる1本が出来上がりとても満足しています。

Gibson Historic Collection 1956 Les Paul Reissue 2002年製 レビュー

Gold Topは54モデルだけでいい

 

と思っていたのですが、レスポールに毒されていると買ってしまうんですよね。

 

Buzztoneのレビューでも出てきた個体ですが、2002年製のヒスコレ1956モデルです。

 

元々はP-90搭載なんですけど、私が入手したときにはすでにハムバッカー仕様に変更されていました。

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加工自体はプロによるものでザグリはキレイでした。

 

ただ配線自体はそんなに美しくなく且つポットの抵抗もP-90他シングルコイル用がそのまま使われていたので、ハムバッカー用に合わせて手持ちパーツで交換。

 

コンデンサーはEmersonのハムバッカー用が当初から付いたいたのでそのまま流用。

 

配線は枯れ具合が強めのをチョイスしたところ、出音はかなりビターに笑

 

全体的なコンディション自体はトップにも多少打痕はありますがネックはほぼストレート。フレットの減りもそこまで酷くありません。

 

なんで1本ゴールドトップがあるのに更に買ったのかというと

 

指板

 

楽器店が言うには、Gibsonは稀にハカランダが指板材に混ざることがあるらしく、本機はそれに当たるとのこと。

 

2002~2003年はオフィシャルでハカランダ指板が使われた年でもあり、混ざる可能性としたら一番矛盾がないなと私も思っています。

 

またそう思わせてくれるほど真っ黒で上質な指板。

 

既述した通りP.U部分のModがされているためお手頃な価格になっていたのも決め手でした。

 

1年違いでしかないのに56と54とでゴールドの色味が若干違っていて、この56の方が若干ですが緑っぽい感じ。ブラスパウダーの含有量の違いなのか、保管状況の違いによるトップのクリアー塗装の焼け具合の違いなのかといった感じでしょう。

写真だとなかなか分かりにくいですね汗

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噂ではゴールドトップのシリーズ(54、56、57)はネックプロファイルに関しては同じというのを聞いたことがありますが、今回の2本のゴールドトップは年式や個体差とかではなく明らかにネックの太さなどが違いますね。

 

年によって多少の太い細いはあるんですけれど、そういうレベルじゃなく意図的にプロファイル変えてるだろうという位差があるんです。

 

もう、明らかに54が太いw

 

製造年が1年しか違わない所謂「年子」的な2本で、どちらもP-90からハムバッカーへのModがされているなど共通点がありつつも、塗装の感じやネックの太さなど個性はしっかり持っているというのが面白いですよね。

ギターを壁掛けにしました

そこそこな本数ギターを所有しており、その中でも主に使うものだけを抜粋して自分の部屋に置いています。

 

今までは6本まで立てかけられるスタンドと、1本ずつの吊り下げ型を3本で使用していました。

 

ある程度の地震等でも大丈夫だろうとは思うのですが、場所を取る上に床掃除がしにくい!

 

そして私のかわいい子供達がもし楽器を倒して怪我でもした大変です。隠し扉にしたのに上の子はもう開け方を覚えてしまった模様。。。

 

ということで思い切って壁掛けに移行しました。

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壁掛けパーツは安定のHerculesです。

 

石膏ボードに直接ネジ止めするのは無謀なので、台座になる木を支柱にネジ止めしたうえで壁掛け金具を取り付け。

 

台座の加工から取り付けまで全て義父が行ってくれました笑

 

私の家を棟梁として建てているので家の構造から何から全部わかっていますからね。

 

こちらは取り付ける場所をマスキングテープで位置出しをしておき、あとは孫の顔を見に来るついでに取り付けてもらうと笑

 

壁掛けになっただけで床が凄くスッキリ!掃除機、モップ、ルンバ等もなんでもOK!

 

ギターがレスポールばかりなので統一感がすごく良い笑

 

スペースを考えるとこれ以上は本数は増やさない方がスマートだと思いますけど、増やしたら増やしたで壮観なんだろうなぁ笑

Momose MST1-STD/J レビュー

正統派なシングルコイルのギターが1本は欲しいということでMOMOSEのストラトを購入しました。

 

見た目は派手過ぎず、アルダーボディ、ローズ指板というくらいで探したんですけど、ストラトって色んなメーカーから色んな種類が出てるんで絞り切れないですよね笑

 

色々なメーカーのレビューなどでピンとくるものの中で選んだのがこいつです。

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仕様が明らかにレギュラーラインナップと違うのでオーダーモデルだと思います。

 

ボディはアルダーと一般的ですが本機は貴重な1ピースアルダー、指板も真っ黒なハカランダ指板で、塗装はフルラッカー塗装です。

 

指板があたかも黒い蛇が指板の中にいるような、それくらい動きのある素晴らしい材が使われています。

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ビンテージホワイトにべっ甲柄のピックガードがまた落ち着いた雰囲気を出しつつ安っぽさも感じないのがGoodですね。

 

ペグはマグナムロックですからチューニングの狂いも少ないですし、何より弦交換が楽ですね。

 

P.UはオリジナルのTWINGというシリーズが載っているようですが、ストラトらしい音域がしっかりカバーされています。

 

デフォルトでリアP.Uにトーンが配線されているので耳に痛くならず逆に太さが追加される感覚で個人的にはとても好印象でした。

 

こんなにいい音がするならもっと早く買っておけばよかったと少し後悔するくらい素晴らしい1本だと思います。

 

少しでも気に入らない部分があればすぐに弄ろうと思ったのですが、逆にここまで良いなら更に良くなるようにModしたいと思っちゃいますね(結局w)

 

今のところの構成はJames Tylerのギターに搭載されているのと同じMid Boost回路を搭載し、バッファーとブーストのOn/Offをプッシュタイプのスイッチで切り替える感じ。

 

クラプトンモデルの感じではなくて、リッチーサンボラモデルにイメージは近いかな。

 

回路自体をノイズレスでバイパスすることは難しそうなので、ブーストさせない時はバッファーのみ通ることでシングルコイルで拾いやすいノイズに強くする方向に良ければいいかな。

 

いい具合のスイッチを探すところから始めなければいけませんが、見つかり次第手を加えていこうと思います。

PAF系ピックアップレビュー①

The Buzztoneの57というピックアップをレビューしたいと思います。

 

ハンドメイドで製造されているP.Uで、PAFを強く意識したメーカーだと思います。

 

57というネーミングもGibsonレスポールでPAFが搭載された1957年を指すものだと思います。

 

ロングレッグで木製スペーサーを使用するなどのポイントはしっかり押さえられています。

 

所謂「P.A.F」のデカールはついておらず油性ペンで「B」と「F」とポジションが書いてるところがアメリカンなP.Uです笑

 

ハムバッカー搭載Modが施されたヒスコレ56モデルに載せようと思って購入しました。

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出力は7k~8kと若干低めの設定で、マグネットはアルニコ5が使われています。

 

数値上では低めの出力ではありますが、マグネットの影響か出音は予想より元気。

 

ピッキングのレスポンスも申し分なく、私の基準となるP.UであるHysteric PAFと比べてもほぼ同じくらい優れたレスポンスだと思います。

 

音に非常に張りがあるため、人によってはこちらの方がクイックだと感じる方もいるかもしれません。

 

フロントでも音が潰れず団子になることはないのでしっかり抜けてきますよ。

 

音域もどこかに偏っていたり変に削られているような感じもなくとても素直ですね、ギターの持つ音をそのまま出すという印象。

 

このP.Uにしたからサスティンが伸びるとかそういうような味付けも特に感じられません。

 

枯れ感はP.U単体ではそこまで強くなく、配線などで風味を加えるような合わせ方がいいかもしれないですね。

 

私は内部配線にかなり枯れ方向のものを使用したのでとてもビターなトーンになりました。

 

相対的な印象としては、Hysteric PAFを現在のPAFだとするならば、Buzztone 57に関しては1957年当時のPAFという印象ですね。

 

勝手なイメージでいうと、True HistoricやMurphy LabのレスポールにはHysteric PAF。

 

ヒスコレでもグロストップのレスポールに載せて使ってほしいのはBuzztone。

 

こんな感じでしょうか。

 

ハンドメイドのPAF系でもお値段はかなりお手頃です。

 

ただ流通がかなり少な目ではあるので簡単に試奏などができないのがネックですが、レスポール好きな人でバーストバッカーの暗さとレンジ感の不自然さが気になるという方にはハマるP.Uだと思います。

Vintage Maniacs Hysteric PAFに交換

不動のメインギターである私のシグネチャーモデルのP.Uを交換しました。

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交換といっても、少しにメンテをしたときにP.U等諸々を外して抜け殻状態になっていたんですけど笑

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トグルスイッチはゆるゆる、ポットはノイズと接触不良など色々電装関係にガタが来ていたので交換し、Vintage ManiacsさんにオーダーしていたP.Uが完成するのを待っていたという具合です。

 

今回オーダーしたのはお気に入りのHysteric PAF。

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カバードは基本的にはないのでオープンの状態ですが、ボビンの色やエイジド加工の有無、出力の指定などが選べ、アップチャージなしでオーダーできるのが素敵ですね。

 

私のオーダー内容は、リバースゼブラ(ポールピース側が白)、エイジド加工無し、リアが8.0kΩ、フロントが7.5kΩといった具合です。

 

今回納期は3カ月弱でしたが、経験上タイミングが合えば1か月ほどで出来上がることもありました。

 

手持ちの配線がそんなに素直な物がなかったので、いつかはやり直したいと思いますが一先ず配線完了。

 

今までは何となく重いテールピースを使っていたのですが、元々サスティンがあるギターですし少し音に軽やかさを出したかったのでアルミに変更。

 

小さい音でしか鳴らしていませんが、結果は上々といったところです。

 

Hysteric PAFはニュアンスがとても出しやすくレスポンスも早いため、弾きにくいという方もいるかもしれません。

ただ、慣れてしまうと手放せません。

 

Hysteric PAFのレスポンスとかが基準になるので、それ以上を求めるとオリジナルPAFくらいしかないのでは?

 

基本的にほとんどのギターに載せているくらいお気に入りです。

 

出力を高めだったり極端に低めだったりでいくつもオーダーしてきましたが、個人的には低めの出力でセットしてあげるのが好みですね。

 

歪ませても音が潰れないので、フロントで弾いても音が団子にならなずクリアーに発音します。

 

ただ、注意したいのはギターの持っている音をそのまま味付けせずにアウトプットしてくるので、へぼいギターに載せるとへぼい音が出ます笑

 

逆にしっかりとした良い個体に合わせると、ビンテージのようなダブルトーンもしっかり拾います。

 

ちなみに私のモデルのレスポール

 

ネック:ホンジュラスマホガニー

指板:ハカランダ

トップ:5Aメイプル

バック:ホンジュラスマホガニーSEB構造

 

といった感じです。

 

特殊なボディ構造なのでGibsonレスポールみたいな音ではなく、もっとストレートでハイファイなトーンです。

 

ダブルトーンはもちろん出ません笑

 

Hysteric PAFで音を拾うと表面の滑らかで艶やかな音が出てくるので、これがこのギターの個性なんでしょうね。

 

あ、ダブルトーンは出ませんが、ビンテージPAFのような「キュッキュ」とか「コキュ」とか、そういった音はしっかり出ますよ。

 

いわゆる往年のGibsonのニュアンス。

 

今まで色々試した中で一番「あ~これだよね、GibsonのPAFって」と思えるP.Uだと思います。

 

ハンドメイドPAF系の中でもお値段も安く手が届きやすいので、一度お試しいただければ。

 

このP.Uの良さをもっともっと広めたいですね笑