マムヨボディって実際どうなの
James Tylerの代名詞ともいわれる木材のマムヨ(Mamywo)ですが、ジェルトンという木をタイラーさんがMamywoと名付けたというのが正式な回答だそうです。
あんなに高価なギターなのに、泣けるくらい軽くて柔らかくてカビやすいとか。。。値段は全然軽くないのに。
鉛筆の木のところにも使われているようで、そう考えると確かに柔らかいですよね(日本でジェルトンの鉛筆が流通しているかは不明)
バスウッドに似ているとよく聞きます。
マムヨに関しては軽くて加工がしやすいという点では似ていますが、音響特性としては違いがあるように感じます。
バスウッドは比較的フラットで癖のない音が特徴のため高音に煌びやかさを足すためにメイプルと合わせる組み合わせで使われることが多い印象です。Suhrはこの組み合わせが聖杯だというくらい。
一方マムヨはというと、特徴的なミドルが出る木材です。
ローやハイが出ないからミドルに偏るというのではなく、全体的に広めのレンジを持ちながらも独特なミドルが前に出るといった感じでしょうか。
カツーンとした音ではなく、極端に言えばボワっとした音が出る木材だと思います。
ただ、音が軽いとかではないのが不思議。
軽く柔らかいのでアッシュやアルダー等の繊維の詰まったボディ材と比べると超高音・超低音域は弱いと思いますが、逆に広すぎない周波数域だからこそ特徴的な響きになるのかなと。
総じてタイラーのP.Uって高音が強めに出るものが多い印象なんですけど、これもマムヨのボワっとした音を生かしつつ高音がしっかり出るように調整されているのかな?なんて思ったりもしています。
メイプルをトップで貼るのも、見た目はもちろんだけど音に締りや高音を与えるという目的もあるんじゃないかな、ここら辺はSuhrと同じ考えかもしれないですね。
他のメーカーや工房でもマムヨを限定的に使ったギターがありますが、独特のミドルや飽和感を求めるのであればお試しいただきたいですね。
本体の軽さと値段の重さのギャップにも驚いてほしいところです笑
タイラーのサウンドを求める、ということであればタイラーを持つのが一番というかそれしかないと思います。
逆にタイラーのギターだとボディがマムヨじゃなくてもしっかり「タイラーの音」が出るんですけどね笑
購入前までずーっと気になっていたけど、そこまでマムヨに対するレビューとかが多くないので個人的な感想含め書いてみました。