Gibson 1959 Les Paul Reissue True Histoic Murphy Burst/Aged
リベンジ消費でもなんでもありません、欲しかったから頑張ったんです笑
まずTrue Historic(TH)自体が1959モデルはエイジドも含んで800本/年という従来の30%以下の生産数のシリーズなんですけど、
そんなTHの中でもMurphy Burst/Agedは20本しか作られていないという滅茶苦茶レアな1本だったということが買ってからわかりました笑
Collector’s Choiceより少ないってどういうことだ汗
THのことはネットで調べてもらえれば楽器店がこぞって特集を組んだページが出てくると思いますから、そちらを見てください笑
簡単に言うと
「オリジナルバーストが1950年代当時の新品はこうでした」というのを今ある技術と木材を使って再現したのがTrue Historic。
そして「オリジナルバーストは現在こうなっている」を再現する技術がずば抜けているのがTom Murphy氏。
それらの両方を合わせましょってしたのが本機です。
つまり、本家が本気で作ったバーストレプリカと言えるんじゃないでしょうか。
もう一目惚れですよ。
りあえず手に入れて、手持ちを後から処分して穴埋めする予定です笑
まずは外観から。
~トップ~
Edwin Wilson氏のプライベートストック材の中から日本ディーラーによって更に厳選されたフレック混じりのイースタンメイプル。
度によって大きく表情を変えるリアルトップです。
結構ド派手な成金ぽい杢目も格好いいけど、これくらいの杢も雰囲気があっていいですね。
~ネック・ボディバック~
所謂ホンマホと同種のマホガニー材から軽量なものが選ばれ、ネックは薄っすらと杢目まで!
アニリンダイによる赤みが退色してブラウンに近い色味になっているのがまたトップの色とのバランスが取れていると思います。
今後の経年で鳴りが更に良くなることが期待できそうです。
~フィンガーボード~
規制の関係もあってフラッグシップのTHと言えど残念な指板の個体が多かったこの時期にしてはとても珍しく油分が多く色の濃いローズウッドが使われています。
ポジションマークがTHで素材から見直しがされているようですが、こんなにリアルだったかな・・・指板とインレイの間に少しクリアランスがあってオリジナル同様にフィラーで埋められています。
他のTHと見比べてみたいところですね。
~塗装~
THは塗料や吹付の回数の見直しがされ、Vintage Glossという名前で「より薄く硬い」塗装に変わったとのこと。
水のような透明感のある塗装で質感はビンテージそのものですね。
赤みが退色して変化したレモン系のカラーでここまで凄みが出るのもMurphy Burstならではといったところでしょう。
~エイジド加工~
Tom Murphy氏による圧倒的なエイジングが目を惹きますね!
Vol付近のTMマークが所有欲を満たしてくれます笑
日本円にして10万以上のアップチャージとなるMurphy Agedですが、非常にアメリカンなハウスエイジドと比べると自然でびっしりと入ったウェザーチェックが一目瞭然です。
~パーツ類~
かなりの金額を使ってパーツも一新しただけあって形状はもちろん質感も変わりましたね!
ハットノブはブラスパウダーが吹き付けられ、トップの微妙なへこみもしっかり再現されています。
ABR-1のエッジ部分なんてビンテージと同様に手間のかかる加工(メッキ→研磨→再メッキ)が!
塗装のエイジド具合と合わせるためにプラスチック系のパーツのエイジド加工は少し追加してほしいところですが、ビンテージの新品当時の再現というコンセプトで考えたらかなりハイレベルだと思います。
長くなってきたので、サウンドレビューは次回にします。