TNDaddyの徒然ギターブログ

ギターにつぎ込んだ金額はいざ知れず、いまだにその額は増える一方です

James Tyler Japan StudioElite Level3 レビュー

ハイエンド系の頂点ともいえるメーカー、タイラーのギターを手に入れました。

 

アッシュボディにエボニー指板、Shmear塗装にマッチングヘッドというオプションだらけの1本です。

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リアルート仕様なので通常のピックガード仕様と比べてレスポンスが速くサスティンにも優れるとのこと。

 

コントロール系はVolとミッドブーストレベルの間にP.Uの配線方法を選択できるミニスイッチ3つ、リアハム(シリーズ配線)へのダイレクトスイッチも追加されたLevel3(通称フルオプション)という仕様で仕上げられています。

 

ネックはExtra-Thin59という細目のグリップですが、59レスポールのネックを比率変えずにコンパクトにしたイメージをしてもらうといいのではないでしょうか。

 

サイドスキャロップされた指板や丁寧なフレット処理はもちろん、しっかりシーズニングされた柾目のネックは握った瞬間に剛性の高さがわかります。

 

こりゃ動きにくいネックだ。

 

フレットは少し高めで太目。

しっかり押さえてしっかり弾けばちゃんといい音で返してくれるので、全集中常中で弾かされます笑

 

音は常にストラトっぽいフィールがあって、木材は良いものを使ってるのに最上位クラスじゃないと大して鳴らない某P社のような「レスポールストラトの良いとこ取り!」ではなく、あくまでストラトの究極進化系という印象。

 

Volの近くにあるスイッチはブーストのバイパススイッチ。

レベルを上げ過ぎると中低音が膨らんでくるため、レベルは最小限で常時Onのバッファー的な使い方をするとイメージするタイラーサウンドを体験できると思います。

 

Offの状態の方が高音のきらびやかさがあって、Onにすると少し音がまとまる感じなのでシチュエーションで使い分けてもいいですね。

 

ミニスイッチはP.Uの配線方法を切り替えるものになりノーマルのシングルコイルサウンドを基準に、ノイズの量が2パターンで調整できるイメージです。

ノイズが減る分高音域も徐々に削られるので、歪みの量などでポジションを選択する使い方が合うと思います。

 

ハムバッカーはスイッチの使い方次第では普段はSSSで鳴らすけど、ソロはダイレクトスイッチでがつんとハムみたいな使い方もいいですね。

 

ちなみにハムはSuperという高出力タイプのようで、タップしても線が細くならずにコシのあるシングルトーンを出してくれますよ。

 

ブリッジはタイラーの刻印が入った駒がセットされたGotoh製の2点支。

グラフテックのナット、HipShotのペグの組み合わせとなりチューニングの狂いも最小限。

レコーディングなどのシビアな現場でも大いに役立つと思います。

 

全体的なボディの鳴りはもちろんですが、出音がとてもキビキビとしておりピッキングやフィンガリングを全て反映してくれる超高性能な1本です。

 

所有しているレスポールもかなりシビアな方だと思っていましたが、タイラーよりはまだ懐が広い感じにとれますね笑

 

ストラト系って苦手であまり使ってこなかったけど、ここまでいいとは思ってもいなかったし気に入るとも思っていなかった。

 

久々にレスポール以外で感動させられたギターに出会えた気がします。